寒さとともに甘みと風味が増す“海のミルク”こと、カキ。
三重ブランド「的矢かき」の産地でカキをたっぷり使った素朴な郷土鍋を味わいましょう。

志摩市磯部町的矢にある佐藤養殖場といえば、三重ブランドの「的矢かき」養殖で全国的に有名。 創業者・佐藤忠勇氏が昭和28年(1953)、紫外線で殺菌した海水の特殊な流れの中で、 約20時間以上殺菌するわが国初の浄化方法を開発し、全国に誇れる安心な生カキブランドの地位を築きました。
的矢湾は神宮林などから3本の河川が流れ込み、養分が豊富で水分や塩分などがカキの生育に最も適しています。 「的矢かき」の特徴は、そのプランクトンが豊富な環境を生かして、通常2〜3年かかるカキを1年で出荷するため、1年貝独特の渋みが少なく甘みが強いカキになること。 「生臭みが少なく、素直な甘みがおいしいですよ」と佐藤養殖場4代目の佐藤文彦さん。 その的矢かきを、今回はこの地方の郷土鍋「ねぎみそ鍋」でいただきます!

佐藤養殖場のほど近く、的矢湾の入江を背景とする和風旅館「橘」は、各室からの眺めも風景画さながら。 的矢かきはもちろん、伊勢海老やあのりふぐなど伊勢志摩の幸を贅沢に味わえる料理旅館です。
今回いただく「ねぎみそ鍋」は、この地方の郷土料理。地元では「みそやき」と呼ばれ、なじみのあるお鍋です。 もともとは、湾の岩壁などにつく小さいカキを地元のおばあさんたちが身だけ採って帰り、自家製味噌と地元産青ネギと一緒に煮込んで食べていたのが始まりだとか。

「田舎の素朴な料理やから、食べるとホッとするわね。白いご飯にのせて食べてもおいしいんよ」と 女将の森本みつよさんが嬉しそうに語ってくれました。

用意するものは、カキ、青ネギと味噌・バターなどの調味料のみ。 まずは、青ネギを大きめにたっぷり刻んで石鍋に山盛りにのせていきます。 そしてその上に生カキをのせて、橘特製ブレンドの味噌ダレをかけます。 バターをのせたら、下準備は完了!あとは蓋をせずに、コンロで煮込みます。 青ネギとカキからしみ出てくる水分のみで十分なのだとか。なんとも簡単・贅沢です! グツグツグツ……煮込むこと約5分。次第に水分がでてきて、香ばしい味噌の匂いが食欲をそそります。 大ぶりのカキですが、煮込んでも身が縮まないのが的矢かきの不思議。それだけ身がしっかりしているということでしょう。

約10〜15分後、ネギがくたくたになってきたら出来上がりです。 できたてのアツアツをほおばると、煮込まれていても瑞々しい食感のカキにびっくり!少し甘めの味噌と青ネギの相性も抜群で、優しく、どこか懐かしい――。 バターが隠し味となり、全体にまろやかさを加えています。
こちらの「ねぎみそ鍋」コースには、他にもカキを使った前菜3種とカキフライ、白飯がつきます。

まさに的矢かき尽くし! ですが、カキ自体にクセがなくあっさりしているので、どの料理もストンとお腹におさまっていきます。 「海のミルク」と言われるように栄養価の高いことで知られるカキは、良質なタンパク質とグリコローゲン、ビタミン、 鉄分などほとんどすべての栄養素を含んでいます。また脂肪分はほとんどなく、鉄分、銅分の両方を含有しているので、 ダイエットとしても、冷え性・貧血・肌荒れを予防する健康食品としても最適で女性には嬉しい食材なのです。
アワビと日本人の結びつきは古く、邪馬台国の女王卑弥呼をはじめとし、それぞれの時代の天下人の食卓にアワビがのっていたといわれています。 日本人の食文化の中で重要な位置を占めてきたアワビ。貝を食材とした日本料理のうち、料理の種類が一番多いのがアワビです。 生食・煮食・焼食・蒸食・乾食・塩食・糟漬食など、調理の仕方もまさに王様級。
個室でゆっくり、的矢湾のカキ筏を眺めながら、旬のカキ料理に舌鼓……温かい人柄の女将との会話も楽しく、 お腹がいっぱいになる頃には、体もホカホカ、自然と笑顔になっています。
「鍋料理を自宅でゆっくり楽しみたい!」という方には、この「ねぎみそ鍋」の食材すべてが入ったセットを旅館橘のホームページで通信販売しています。 食酢最大手のミツカンの調査によると、鍋料理をすることで家庭の暖房費の節約になるとの結果も出ているとか。 おいしい上に、省エネにもなる鍋料理。栄養たっぷり地の食材を使った郷土鍋を食べて、寒い冬を元気に乗り切りましょう。
ねぎみそ鍋 1人前3800円(2人前〜)
美し国の料理旅館 橘
0599-57-2731
志摩市磯部町的矢
昼食12:00〜14:30(前日までに要予約)
無休
http://www.tatibana.com/


























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