あったか〜い鍋が恋しくなるこの季節。
伊勢市の西洋家庭料理店「ぼうがいっぽん」では
伊勢志摩の魚介たっぷりのブイヤベースが楽しめます。

軒に掲げた赤い旗が目印。 伊勢市の住宅街・五十鈴ヶ丘団地の入口にある「ぼうがいっぽん」は、“ぼうがいっぽんあったとさ〜♪”の 絵かき歌からとったネーミングといい、こぢんまりとした可愛らしい店構えといい、 肩肘はらずにおいしいものが食べられる西洋家庭料理の店です。

店内にはフライパンのミニチュアや“かわいいコックさん”の 人形が飾られ、アットホームで落ち着ける雰囲気。 いつでも、穏やかなシェフと優しい笑顔が素敵なマダムが迎えてくれます。 シェフの山下隆弘さんは東京のフレンチやイタリアンのレストラン、ホテルなどで経験を積み、 地元・伊勢に店を開いて今年で16年目を迎えます。 「旬の素材をそれぞれに合った調理法で味わってほしい」 と言うように、スイス生まれのチーズフォンデュやスペイン風パエリア、 ランチにはパスタや自家製ピッツァもあり、各国の味が楽しめます。 毎日焼き上げるパンも料理との相性抜群でファンが多いとか。
寒いこの時期にオススメなのが伊勢志摩の海の幸を存分に使った「海鮮ブイヤベース」です。 ブイヤベースは、もともとフランスの漁師料理。 南仏の港町・マルセイユの漁師が売れなかった小魚を港で沸かした大鍋にどんどん放り込んで 煮詰めたのが起源だと言われています。 名前の由来は『煮立たせろ(ブイ)、そして火を弱めろ(アベソ)』――“あっという間に作って、 さあ食べよう!”という言葉からきており、煮込みすぎず、 短時間で仕上げることがおいしく作るコツなのだとか。

トマト風味が強いスープを使う場合もありますが、山下さんの作るブイヤベースは、魚のアラからとった 出汁とサフラン、フェンネルなどの香辛料、ハーブ類を合わせたあっさりしたスープがベースです。 「魚の出汁と、具からしみ出す旨味のみで食べていただきます。 日本の寄せ鍋に近いものがありますね」と山下さん。

まず材料は、アナゴ・ワタリガニ・ハマグリ。 この3種はどれもいい出汁がでるので定番で入ります。 そして、伊勢海老(または、オマール海老)と旬の地魚を3〜4種類。 この日の地魚は、志摩から仕入れたホウボウ・メジナ(グレ)・カワハギ・クロムツの4種。 野菜はトマトとポワロ(洋葱)を使います。おいしく作るポイントは、具をたくさん入れること。 「魚の種類を増やすことで、より複雑な旨味を重ねることになります」。 作り方はいたってシンプル。魚のあらからとったスープを土鍋で沸かし、旨味の出やすいものから順に入れていきます。 煮込むこと約5分。本当にあっという間ですが、新鮮な魚介はこれくらいで丁度良いのだとか。 仕上げに、本場のブイヤベースには欠かせない、特製のルイユ(サフランと卵黄、ニンニクなどを混ぜた調味料)で味付けをして出来上がり。 味にぐんと深みがでます。 ところで、スープにもルイユにも使われている「サフラン」という香辛料。 ブイヤベースには欠かせないもので、魚の臭みを抜き、素材の味を引き立てるほかに風邪などにも効果があるといわれています。

テーブルに運ばれたブイヤベースは、蓋を開けたとたん、湯気と一緒に伊勢海老の香りがふわり。 伊勢海老のみそをはじめ、それぞれの素材の味が生きたスープは、滋味深く、意外とあっさりしています。 短時間煮込んだだけなので、魚介の身の形がくずれず、ホクホク柔らかくておいしい!

しめは、残ったスープで雑炊を。 もちろん本場・フランスではありませんが、常連さんのアイデアから定番で作るようになったとか。 これが何とも言えずほっとするやさしい味わい。 「スープを全部飲んでしまわずに、ぜひ最後に雑炊を味わっていただきたいですね」と山下さんも一押しです。
鍋の一番おいしいこの季節。 アットホームな空間で、地元の魚介をふんだんに使ったアツアツの鍋を囲みながら、 特別な人と心も体もあたたかくなる時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
伊勢海老の海鮮ブイヤベース 1人前5250円(2人前〜) (オマール海老の場合は1人前2550円)
西洋家庭料理 ぼうがいっぽん
0596-28-2724
伊勢市中之町20-143(五十鈴ヶ丘団地内)
11:30〜14:00、18:00〜22:00
http://www.bou-1.com/


























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